私はそれまで恋愛らしい恋愛をしないで過ごしてきました。したくなかったわけではないのだけれど、自分からアタックする勇気もなかったし、素敵な人がいたと思っても、どうしてもこの人じゃないと嫌だって訳でもないし、と、スルーしてきてしまったのです。
高校に入ると、また「素敵だな」と思う男子がいました。けどきっといつものように何事もないまま終わるんだろうなあとぼんやり考えていました。
けれど、席替えで彼と席が近くなり、なんと彼の方から話しかけてきてくれるようになりました。
話をしていくうちに、次第に彼をもっともっと好きになっていきました。
そんな中、彼はやっかいな女子に目をつけられました。彼女は自分の恋人の有無にかかわらずいつでも気に入った男子なら誰にでも手を出す子で、女子たちからは嫌われている子でした。私もうわさは知っていましたから、このままでは彼にも手を出されてしまうと危機感を覚えました。
それからの私は、彼女にとられる前に彼を自分に引きつけなければと思って、今までにないほど積極的に彼に関わるようになりました。
手作りのお菓子をプレゼントすることもあったし、悩んでいそうな時は話を聞いたり、苦手だと言っていた教科を教えてあげたり、途中まで一緒に帰ったり…。
そんな私の熱意が通じたのか、彼は私をそういう対象として見てくれるようになって、どんどん仲良くなりました。あの女子がどんなにアプローチをかけてきても、見向きもしませんでした。
そしてある日とうとう彼から告白されました。天にも昇る気持ちでした。やっぱり、一途に想うことって大事だと思いました。